台湾南西部に位置する台南市は、1683~1887年まで台湾の首都であった台湾第四の都市である。台湾で最も早期に開発された市街地で、現在もノスタルジックな雰囲気が残る街並みだ。どことなく昭和を感じる雰囲気は、日本人である私にも、ほのかに懐かしさを感じた。四季を通じて暖かく、マンゴー等トロピカルフルーツの産地でもある。
その台南市の中心、運河のほとりに、ミリタリーファンなら行ってみたくなるレストランがある。
台南駅から台南バスに乗り換え「生活美学館」で下車。そこから安平路(Anping Road)を西に進み、徒歩14分の場所にある。運河を左手に見ながら歩くと右側に、迷彩柄の看板と車が見えてくる。
■ 一七二營本部連軍事主題餐廳
所在地 :台南市 安平路 154號
電話番号:+886 6 280 0108
Facebookページ:https://www.facebook.com/TN172/
台湾陸軍をコンセプトにしたレストランだ。台南の運河沿いの街並みに、ここだけミリタリーな雰囲気が漂う。
ミリタリー一色の店構えも、目立ってはいるが怪しまれたりなどはしない。近年まで兵役があった台湾では、軍事に対するハードルが日本よりも低いのだ。「兵役に行かなければ一人前の男になれない」とまで言われる。なお現在、兵役は志願制に変更され、数か月間の軍事訓練を受けるのみとなっている。日本とは違い台湾では、軍人は迷彩服で街中を歩き、サバイバルゲーマーも装備を付けたまま出歩いても問題にならないほどだ。(ちょっと羨ましい)
入り口では、台湾陸軍の旧型迷彩服を着たマネキン兵士が迎えてくれる。
店中は数部屋に分かれ、十分な席数が用意されている。写真を見ると、学校のクラスで貸切もされているようで、日頃体験する機会があまりないミリタリーの世界に喜ぶ子供たちの姿も見られた。
レストランには装備類も展示されており、台湾陸軍で制式採用されている91式歩槍がずらりと並ぶ。台湾陸軍は数年前から迷彩服はデジタルカモに、91式歩槍もレイルハンドガードに更新されたりと、装備が改められるのは比較的早い。このレストランで展示されているのは一昔前のものであり、お客さんが兵役の頃を懐かしむことができそうだ。
洗濯板が入った桶と、綺麗に並べられたシャツやタオル、スリッパ。営内の様子を再現したものだろうか。整理整頓を厳しく言われたことを懐かしむのだろう。
軍歌「九條好漢」の歌詞が書かれた黒板を眺めながらの食事は、背筋が伸びそうだ。
防護マスクやレーション、砲弾、T74機槍附件陳列圖(74式小隊機関銃を分解清掃するための工具類一覧)等、普通のレストランには並ばないようなインテリアが所狭しと並ぶ。
ショーケースには様々な弾薬が並べられている。
「流血流汗不流涙」日本人にも分かりやすいスローガンが掲げられている。この標語を胸に頑張った兵役の頃を思い出すのだろうか。お客さんの中には、同期と一緒に来店する人も居るだろう。
一番最後になってしまったが、一七二營本部連軍事主題餐廳は鍋料理の店だ。軍で使われているメストレーでサーブされる。豚肉とたっぷりの野菜、海鮮などの具材が用意されており、煮込んでから頂く。私自身は残念ながらまだ頂いたことがないのだが、写真を提供してくれた王先生によると美味しいとのことだ。
?過年就是要圍爐吃大餐?
除夕~初五(2/11~2/16)正常營業唷。
(#可刷卡)#歡迎外帶唷
2/10前☎️預定:
☝龍蝦雙人份或四人份火鍋(如圖A~D套)餐,贈送??蝦兵蟹將??拼盤。
✌預定兩套以上雙人或四人龍蝦火鍋,贈品升級為????豪華海陸拼盤??
?任點兩鍋380元以上鍋物,贈送小海拼。
台南市安平路154號
06-2800108
#安平美食 #龍蝦火鍋
#海鮮火鍋
台湾陸軍の装備に囲まれながら、台南の美味しい鍋料理を頂いてみたいものだ。台南に旅行に行く際は是非足を運んでほしい。
■ 一七二營本部連軍事主題餐廳
所在地 :台南市 安平路 154號
電話番号:+886 6 280 0108
Facebookページ:https://www.facebook.com/TN172/
写真提供:王清正