V-22 オスプレイ 横田基地にて初の一般公開(2014年度)

V-22 オスプレイ 横田基地にて初の一般公開(2014年度)
参考:Wikipedia

Bell Boeing V-22 Ospreyは、アメリカ合衆国のベル・ヘリコプター社と
ボーイング・バートル(現ボーイング・ロータークラフト・システムズ)社が
共同で開発した、米軍が採用する航空機(垂直離着陸機)です。 2020年、現在では日本でも普通に見られるようになってきたオスプレイ。
2014年、横田基地のFriendship Dayにて初の一般公開されたこの日は
大きな話題となり、多くの来場者で賑わいました。

横田基地フレンドシップデイは、久しぶりの開催。
今回の目玉はやはりV-22 オスプレイのようです。
機内見学は数時間待ちの、長蛇の列。
2機展示されていて、そのうち1機はなんと、触れる距離で見られました。

ニュース等でも話題になっていたせいか注目度はとても高く
ミリタリー・航空ファン以外と思われる来場者も多く見られました。
ロープ等で立入禁止のスペースを取るわけでもなく、触れる距離での
展示だったため、ペタペタと触られていました。
マニアとしては、ピトー管などの大事な部分を触られているのを
ヒヤヒヤしながら見ていたわけですが…。
貴重である装備を、なぜ触れる距離で展示したのか。
この頃は一部反対派によってデモ等が数多く行われており、在日米軍としては
近隣住民に対して、安全であることの理解を得たかったのだと思います。

MV-22B
在日米海兵隊 普天間基地所属 VMM-265
第265海兵隊中型ティルトローター飛行隊「ドラゴンズ」に所属する
EP01とEP07です。EP01はたくさんの来場者に触られていた方で
EP07は回転翼をたたんで展示されていました。
この機体は、フィリピンでの災害支援で
実際に活躍した機体とのこと。かっこいい!

オスプレイ正面。
すごくペタペタされています(笑

AN/AAQ-27A
(mid-wavelength infrared(MWIR)imaging system)
機体前方下部に、全方位へ指向できる赤外線センサーが
取り付けられています。
来場者が手でくるくる回していました(^_^;

両側面につけられたピトー管。
速度を計る大事なパーツなんですが
カバー等をかけなくて良いのか、心配になってしまいます…。

RESCUE
PUSH BUTTON
PULL HANDLE
OUT 10 FT
WINDOW CUT OUT
CARTRIDGE ACTUATED DEVICES

操縦席を外から覗きました。
機器類はグラスコックピット化されています。
主に足の中間にある操縦桿と、両足のペダルで操縦するそうです。

タイヤはこのように格納されています。

ライト。写真などを検索して調べてみましたが
夜間の着陸の際、下を照らせるようになっているみたいです。

流線型の機体。
中は、約1.80m × 7.37mの寸法。
CH-47よりも積載量は2t減って、輸送機としてはコンパクトだけど
航行スピードと、航続距離が伸びました。

機内見学は数時間待ち!大人気です。

第265海兵隊中型ティルトローター飛行隊「ドラゴンズ」
ドラゴンズだから、「竜」なんですね。

3枚のプロップ・ローターとターボシャフトエンジン。

ティルトローター・システムについて簡単に言うと
回転翼機のように垂直離着陸ができ航行スピードが乗ってくると、
この上向きだったプロップローターが前傾し、固定翼機状態に変わります。

90度ティルトするのに、11秒ほどかかるそう。
左右のティルト軸ギアボックス(TGAB)は連接されているので
独立して動かず、左右が同調して動くそうです。

また、片方のエンジンが停止してしまっても、クロスシャフトで
連結されているので、すぐには墜落しないそうです。

ローター部分。
稼動部分を極力外に出さない発想
GLOCKに似ていると思いました。
比較として・・・↓

UH-60(左) UH-1(右)
今までの回転翼機とはちょっと違いますね。

細部アップ。この羽はとても大きくて
着陸している状態で固定翼機モードにティルトすると
羽が地面にぶつかってしまうほど。
着陸時にはそこまでティルトしないようになっているみたいです。

固定翼の部分にさがっているのはスポイラーでしょうか。
固定翼モードだと、これが後ろに畳まれているように見えます。

余談ですが、固定翼機が着陸するときのスポイラーの動きに
なんとも萌えるんですが、誰か分かってもらえませんかね…。

固定翼の部分が、機体に沿うよう90度回転。
羽3枚のうち、折りたためない1枚に沿って
他2枚が畳まる仕組み。とことん縮こまります。
こうすることで、艦載にする場合も
より多く、よりコンパクトに積むことが出来ますよね。

参考:Wikipedia

なんといってもオスプレイの魅力は
ヘリコプターのように垂直離着陸が出来るので、滑走路が要らず
ホバリングしたり、超低空での地形追従飛行をこなしながらも
通常の固定翼機のように、長く、速く飛べることです。
運用面で欠点としては、値段がちょっと高い…。
運用されては困る方達も一部居るようですが、その件は割愛。
しばらくはチヌと一緒に、頑張って欲しいです。

【警備】

「Cheese! :)」
オスプレイの脇で警備していた方を撮らせて頂きました。
Thank you!

時計が見やすいように、ベルトをモールに差して
文字盤を上向きにしていますよね。
銃を両手で持った状態を変えることなく時間を確認できるので、警備の際に
有効な着け方と言えますね。

M4のハンドガード上部にはPEQ15、下部にINSIGHTのライト、フォアグリップ。
ダットサイトはAimpoint製 Comp M4。

なおこちらは、2009年のFriendship Dayで、F-22を警備していた方の装備。
ウッドランドBDUに、ABUのベストでした。靴先は光り、BDUの折り目も綺麗です。

これだけの人が集まるオスプレイを警戒するのは、大変そうです。
日本人はよっぽどオスプレイが好きなんだろう、と
思っているかもしれませんね(笑

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